愛犬が大きな病気になったら、病状とともに治療費がいくらかかるか心配になりますよね。
うちの愛犬も2年前に「胆嚢粘液嚢腫」という病気で胆嚢摘出の手術を受けました。
当時は、治療費がいくらかかるのかなどの情報があまりなかったので、愛犬の状態に加えて金銭的な不安があったのを覚えています。
- 愛犬の胆嚢摘出費用が知りたい人
- 胆嚢粘液嚢腫の症状が知りたい人
- 胆嚢摘出術後の経過が知りたい人
チワワを飼って15年の私が、愛犬の胆嚢摘出術の治療費や術後の経過などを解説していきます。
チワワを飼って15年の私が、愛犬の胆嚢摘出術の治療費や術後の経過などを解説していきます。
うちの愛犬の胆嚢摘出術で支払った金額は「¥298,765」でした。
7日間入院したので、入院費やその間の検査費用もすべて含まれています。
内訳をざっくり書いてみました(詳しい内訳は写真をご覧ください)
項目 | 金額 |
---|---|
入院7日間 | ¥31,500 |
検査費用 | ¥124,700 |
胆嚢摘出術(処置含む) | ¥124,700 |
薬(点滴含む) | ¥69,250 |
合計(消費税) | ¥426,150(42,615) |
アニコム損保負担 | −¥170,000 |
わが家の愛犬はは、アニコム損保のペット保険に加入していたため、実際の支払額は合計金額よりかなり安かったです。
- 毎月の保険料は¥5,250
- ケガ・病気の診療費の支払割合50%
- 入院 10,000円まで/1日 利用日数 20日まで/1年間
- 手術 最高100,000円まで/1回 利用回数2回まで/1年間
保険については、犬種や年齢によって保険料が変わりますので詳しくは公式サイトをご覧ください。
胆嚢摘出術の術後の経過は?
入院から退院までの経過を説明しますね。
入院から手術まで
入院は手術日の前日にしました。
手術前の検査をいろいろ行い、手術が出来るかどうかの最終判断をしてもらいました。
入院中も出来るだけいつも通りに過ごしてほしいという願いを込めて、以下のものを持っていきました。
- いつも食べているフード
- 大好きなおやつ
- お気に入りのおもちゃ
【手術当日 2021年8月22日】
手術は午後から行われるということで、仕事も休みを取り、病院に行く気満々で準備をしていました。
しかし、付き添うことはできないと言われ、泣く泣く自宅で待機していました。
全身麻酔での「胆嚢摘出術」を行いました。
手術時間は約2時間。
病院の担当医から「手術が無事におわって、麻酔からも問題なく醒めました」と連絡があったときは、家族全員でホッとしたのを覚えています。
その日は、ICUに入って状態を観察してもらえるとのことで、術後すぐの面会は出来ませんでした。
術後1日目から4日目まで
【術後1日目 2021年8月23日】
ICUを出たとの連絡があったので、面会に行きました。
離れた場所から見るだけでしたが、愛犬は痛みが強く立ち上がることも出来ないような状態でした。
担当医からの手術の詳しい説明は以下の通りです。
- 胆嚢がパンパンに腫れていて、手術がもう少し遅かったら破裂していたかもしれない
- 周囲の臓器にも癒着していた
- 肝臓が普通より小さい(先天性)
- 痛みが強いので、痛み止めの量をMAXで使っている
小さな体に、点滴の管がたくさんついていて、必死に痛みに耐えている姿をみると、かわいそうで胸が痛みました。
【術後2日目 2021年8月24日】
吐き気と痛みがあり、食欲もなく、動くこともままならない様子。
面会に行くと、こちらを気にしていましたが近ずいてくることはありませんでした。
【術後3日目 2021年8月25日】
少し痛みが和らいだ様子で、近づくと寄ってきてくれました。
警戒と不安な表情で、落ち着きなく、周りの様子を伺っているようでした。
好物のササミとサツマイモを茹でたものをあげたら、少し食べてくれました。
【術後4日目 2021年8月26日】
点滴はまだ繋がったままでしたが、とても元気な様子で、私の姿をみると喜んでくれました。
抱っこの許可がでたので、久しぶりに抱っこをしたらガリガリに瘦せていてびっくり。
前日よりも食欲があるようで、ササミとサツマイモを勢いよく食べてくれました。
術後5日目に退院
【術後5日目 2021年8月27日】
痛みも落ち着き、食欲もある様子だったので、術後5日目に退院できました。
血液検査の肝機能や炎症反応は、正常値に下がるまでは少し時間がかかるらしく、肝臓の薬とステロイドが処方されました。
退院後はエリザベスウェアを着て過ごしていました。
抜糸までの経過
退院してからは、手術の跡を痛がる様子もなく、食欲もありましたが、体力が落ちているためか寝て過ごすことが多かったです。
【術後10日目 2021年9月1日】
術後10日目で抜糸も無事に終わりました。
しかし、この頃からお腹に膿痂疹ができ、痒がるようになりました。
膿痂疹が治るまで
術後しばらくして、みるきーのお腹に膿痂疹ができはじめました。
始めは傷口に貼ったテープでかぶれたのかと思っていました。
病院に相談したところ、ステロイドの副作用により皮膚のバリア機能が低下し、膿痂疹が発生していると説明がありました。
血液検査で、炎症反応が正常値になっていることを確認してもらい、ステロイドは中止して様子をみることになりました。
ステロイドをやめてからは、みるみる良くなって痒みもおさまりました。
2021.9.7には膿痂疹も改善して、カラー生活から解放されました。
現在の様子は?
手術から2年6か月経ちましたが、体調も良くとても元気です。
半年に1回、血液検査をしてもらっていますが、経過も良く落ち着いています。
手術をする前は、時々嘔吐することがありましたが、今は嘔吐をすることもなくなりました。
手術後は2.1㎏まで落ちた体重も、3.0㎏を超えてきたので、おやつを控えてダイエット中です。
薬はいつまで飲んだの?
薬は2021年8月23日~2022年2月までの約半年間飲みました。
みるきーの場合は、肝臓の薬とステロイドを飲んでいましたが、膿痂疹ができたことによりステロイドは中止になりました。
肝臓の薬は定期的に血液検査をしてもらいながら、2022年2月まで継続して飲みました。
血液検査の肝機能は、2021年12月25日の時点ですべて正常値になりました。
病気が発覚するまでの経過
みるきーはもともと嘔吐しやすい子でした。
嘔吐のあとはケロッとして、食欲も問題なかったので様子を見ていました。
かかりつけ医を受診
2021年8月には1日に何度も嘔吐するようになったため、かかりつけ医を受診しました。
このときはぐったりした様子もなかったため、何も検査はしてもらえず、吐き気止めの薬をもらい帰宅。
何度も嘔吐してるわりにはケロッとしていたので、あまり深刻には考えていませんでした。
しかし、薬を飲ませても翌日にはまた嘔吐。
食欲もない様子で震えていたので、セカンドオピニオンもかねて今回手術をしてもらった病院を受診しました。
セカンドオピニオンで他の病院へ
診察と血液検査・超音波検査などをしてらった結果、肝機能と炎症の数値が跳ね上がっていて、即入院。
- 胆嚢が腫れていて、胆汁の流れが悪い
- 胃の内容物が消化されていない
- 腸内はガスでパンパンで何らかの炎症がある
入院中にいろいろ検査をした結果「胆嚢粘液嚢腫」と診断があり手術をすることになりました。
最初の入院は9日間でした(2021年8月8日~2021年8月16日)
入院中は、みるきーは元気で食欲もしっかりありました。
最初の入院の費用
9日間の入院での支払い金額は「¥123,807」でした。
項目 | 金額 |
---|---|
入院(9日間) | ¥37,500 |
検査費用 | ¥61,900 |
薬(点滴含む) | ¥94,970 |
合計(消費税) | ¥194,370(19,437) |
アニコム損保負担 | ¥−90,000 |
胆嚢粘液嚢腫の治療の総額はいくら?
手術前の入院から、薬を飲まなくて良くなったときまでの、病院受診の支払い総額は「¥477,815」でした。
動物の医療費は高額になるから保険に入ってて助かったよ
まとめ
今回は「チワワの胆嚢摘出費用はいくら?術後の経過や現在の様子など実体験レポ」についてお伝えしました。
- うちの愛犬の胆嚢摘出術で支払った金額は「¥298,765」
- 手術時間は約2時間、術後5日で退院、術後10日で抜糸
- 退院後はステロイドの影響で膿痂疹ができた
- 最初の症状は嘔吐
- セカンドオピニオンで受診した病院で手術
- 胆嚢粘液嚢腫の治療総額は「¥477,815」
大きな手術を乗り越えた愛犬は今はとても元気に暮らしています。
わたしは今回の経験で動物保険とセカンドオピニオンの大切さを学びました。
大切な家族の愛犬には、元気に長生きしてもらいたいですよね。
この記事がみなさんのお役に立てますように。
最後まで読んでくださりありがとうございました。