チワワは小さな体と愛くるしい大きな瞳で人気の犬種です。
飼い主の前ではとても明るく陽気な性格で、とても賢くしつけもしやすいです。
そんなかわいいらしいチワワですが、なんの前触れもなく急に「ガーガー」と苦しそうな呼吸をすることがあります。
この現象は「逆くしゃみ」という生理現象ですが、愛犬が苦しそうにしている姿をみると病気ではないかと心配してしまいます。
チワワを飼い始めて15年のわたしが、逆くしゃみについて、愛犬の経験をもとに解説していきます。
- チワワの逆くしゃみってなに?
- チワワの逆くしゃみの原因
- 逆くしゃみが出たときの対応
チワワの逆くしゃみが止まらない
逆くしゃみとはどのような現象なのか、時間や頻度など詳しく解説していきます。
逆くしゃみとは?
一般的な生理現象の「くしゃみ」は、鼻と口から空気を一気に吐き出す現象ですが、「逆くしゃみ」とはその逆で、鼻と口から空気を一気に吸い込む現象です。
突然、「ガーガー」「フガフガ」というような、アヒルか豚が鳴いているような声を出して苦しそうにします。
逆くしゃみの原因は明らかにはされていませんが、鼻の奥の筋肉のたるみや鼻孔の狭さなどが関係しているのではと言われています。
逆くしゃみの時間や頻度は?
逆くしゃみは、お昼寝のときや食事や遊んでいる最中などさまざまな場面で突然始まります。
うちの愛犬も遊んでいるときに急に始まるからびっくりしちゃうよ。
症状は数秒から1分弱程度で治まり、何事もなかったようにケロッとしています。
頻度や時間は個体差がありさまざまですが、みるきーの場合は多いときには一日に2.3回出ることがあります。
続けて出ると心配になりますが、逆くしゃみが治まると何事もなかったかのようにまた遊び始めます。
逆くしゃみが出る時間は特に限定されていませんが、みるきーは遊んでいるときに出ることが多いため、興奮したときに出やすいのかもしれません。
逆くしゃみが止まらない!病院に連れて行ったほうがいいケース
逆くしゃみ自体は、多くの場合深刻な状態につながる恐れはありませんが、病気のサインの場合もあります。
- 逆くしゃみのような症状が長時間続いたり頻繁に繰り返したりする場合
- 逆くしゃみの症状とともに、舌の色が紫色(チアノーゼ)になる場合
- 逆くしゃみの症状とともに、鼻水や鼻血の症状もある場合
- 逆くしゃみの症状とともに、食欲や元気がない場合
- 中高齢以降で急に逆くしゃみをするようになった場合
- 逆くしゃみとともに、皮膚や耳のかゆみや赤み症状がある場合
筆者の愛犬は子犬の頃から逆くしゃみをしていましたが、幸いこのような症状は出たことがありません。
しかし、小型犬に多い「気管虚脱」も逆くしゃみと似たような症状なので、上記のような状態のときは早めに病院を受診してください。
気管虚脱とは空気の通り道である気管が何らかの原因でつぶれてしまい、呼吸ができなくなってしまう病気です。小型犬に多く発症し、逆くしゃみと同じような症状があります。
チワワなどの小型犬は逆くしゃみのあと震えるのはなぜ?
チワワが震える原因は以下の3つです。
- 急に逆くしゃみが出てびっくりしてパニックになった
- 体力が戻るのをジッと待っている
- 息を吸い込みすぎたため、呼吸を整えている
逆くしゃみはチワワやトイプードルなどの小型犬に多い現象です。
逆くしゃみをしているときは苦しそうで、飼い主は心配になりますが、わんちゃん自身は息苦しさなどはあまり感じていないと言われています。
しかし、何の前触れもなく急に「ガーガー」と逆くしゃみが始まるので、わんちゃん自身も驚き、体力を消耗します。
そのため、逆くしゃみが止まったあとも震えが止まらないことがありますが、しばらく様子をみていると落ち着きます。
先住犬のらーくんは、逆くしゃみのあとによく武者震いをしていましたがすぐに落ち着いてケロッとしていましたよ。
チワワの逆くしゃみに対して飼い主ができる対応は?
逆くしゃみが出るとチワワを飼い始めて15年の私もいまだにびっくりします。
以下の対応を参考にしてみてください^^
慌てず落ち着いて愛犬の様子を観察する
愛犬が急に苦しそうに「ガーガー」と言い始めると、心配になって慌てる飼い主さんもいますよね。
しかし、飼い主が慌てていると犬も余計にパニック・興奮してしまうので、まずは落ち着いて愛犬の様子をしっかり観察してください。
背中や胸をマッサージする
優しく声をかけながら、背中や胸を撫でてあげましょう。
飼い主が落ち着てリラックスした気持ちでマッサージすることで、愛犬もしだいに落ち着いてきます。
わが家の愛犬は喉元から胸にかけて優しく撫でてあげると落ち着いてきます。
鼻に息を吹きかけたり喉元をマッサージする
唾を飲み込むと逆くしゃみが止まりやすくなると言われています。
鼻先に息を吹きかけたり、喉元をマッサージしてあげて、飲み込む動作を促してあげましょう。
逆くしゃみをしている最中は、犬もどうしていいかわからず混乱しています。
鼻先に息を吹きかけることで、我に返り、唾をのみこんでくれます。
おやつを見せて飲み込みをうながすのはNG!(誤飲して窒息する可能性もあります)
まとめ
チワワの逆くしゃみについて解説しました。
- 逆くしゃみは生理現象のため短時間で治まるが、逆くしゃみが止まらなかったり、その他の症状があるときは病院受診が必要
- 逆くしゃみのあとに震える原因は3つ
- 逆くしゃみが出たときは、飼い主は慌てずに落ち着いて対応する
愛犬が苦しそうに逆くしゃみをしている姿を見ると、飼い主さんはとても心配になると思います。
しかし、逆くしゃみは犬にとっては生理現象のひとつであるため、飼い主さんは慌てず、落ち着いて様子をみてあげてくださいね。
この記事がみなさんのかわいい愛犬のお役に立てますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました。