2017年に公開された、ディズニー映画「モアナと伝説の海」。
海と深い絆で繋がるモアナと半神半人のマウイが命の神テ・フィティに心を返すため、大海原へと旅に出る物語です。
中でも、悪役として登場しているカカモラとタマトアについて“怖い”というイメージはありませんか?
特徴的な見た目でインパクトがあるよね!
実は、カカモラとタマトアのキャラクターはポリネシア文化と深い関係があるようなんです。
この記事では「モアナと伝説の海」の悪役・カカモラとタマトアの正体や意味について詳しくご紹介していきます。
- 【モアナと伝説の海】悪役カカモラとタマトアは怖い?
- 【モアナと伝説の海】悪役カカモラの正体と意味について
- 【モアナと伝説の海】悪役タマトアの正体と意味について
【モアナと伝説の海】悪役カカモラとタマトアは怖い?
- カカモラ:ココナッツを被った可愛らしい見た目だが、容赦無く攻撃してくる
- タマトア:ヤドカリのような見た目で見栄っ張りな性格で傲慢
カカモラ
モアナからテ・フィティの心を奪い取ろうとモアナとマウイの船を襲うカカモラ。
ココナッツを被った可愛らしい見た目だが、容赦無く攻撃してくる姿は怖いと感じることがあるかもしれません。
タマトア
マウイが失くしていた神の釣り針やモアナの持つテ・フィティの心をめぐって二人と対立するタマトア。
ラロタイと呼ばれる海底に暮らしているヤドカリのような見た目で、キラキラしたものや珍しいものを集めるのが趣味です。
悪役としての卑劣さ乱暴さよりも、彼の見栄っ張りな性格と傲慢さの描写が目立っています。
憎めない悪役って感じだね!
カカモラとタマトアのキャラクター性について
カカモラとタマトアのキャラクター性について、実はこの「モアナと伝説の海」という映画が、ポリネシア神話や文化をベースに作られたという背景が深く関係しています。
ポリネシアは、太平洋にあるたくさんの島々を含む地域のことで、ポリネシア神話とは、この島々に伝わる神話や伝承の総称を指しており、多くの神々や精霊が登場します。海、風、動物には魂や神聖な存在が宿っていると信じられ、自然と神話が深く結びついています。また、衣装やタトゥーのデザインには、ポリネシアの文化や伝統が反映されています。
ポリネシアの人々は、何千年も前から海を渡り、星や風の動きを頼りに長い距離を航海してきたんだって。
映画では、モアナが星を頼りに航海するシーンや海に助けらる描写があるよね!ポリネシア神話を象徴しているね!
【モアナと伝説の海】カカモラの正体と意味
- ココナッツの鎧を身につけた凶悪な海賊
- ポリネシア神話に出てくる「小さな精霊」がモデル
正体はココナッツの鎧を身につけた凶悪な海賊。実は、ポリネシア神話に出てくる「小さな精霊」がモデルとなっており、自然の守護者のように考えられています。
そのキュートな見た目からは想像できない程、毒矢やあらゆる手段を使って集団で襲いかかってくるカカモラ。
ポリネシア神話には、小柄で力が強く、体は毛深く、木の実や葉っぱでできた鎧のようなものを身につけた、「小さな精霊」が存在しており、その名もカカモラといいます。
神話の中でカカモラは、通常いたずら好きで、野生的であったようですが、基本的には人間を直接害する存在ではなく、自然の精霊や守護者として扱われていたようです。
体格やその見た目、知性を感じさせる面以外は、神話の精霊とは異なっていて、少し怖いキャラクターにアレンジされてるようだね。
【モアナと伝説の海】タマトアの正体と意味
- キラキラしたものが大好きで、それを見せびらかすことが好きな巨大なヤシガニ
- ポリネシア神話に着想を得ており、ラロタイを守る精霊的な意味合いを持つと解釈できる
正体はラロタイという海底に暮らす巨大なヤシガニ。ラロタイは神秘的な魔物や怪物たちが住む異世界的な場所。
ポリネシア神話において、カニ等の海洋生物にも精霊や守護者としての意味が与えられることがあります。
「ラロ (lalo)」はポリネシア語で、「下」や「低い場所」を意味しており、ラロタイは「地下の異世界」や「霊界」の象徴であると解釈できます。
ただし、ポリネシア文化において具体的にタマトアのようなキャラクターが登場する神話は見つかっておらず、ラロタイも映画のために作られたオリジナルの設定のようです。
タマトアの自己顕示欲や支配欲の強さを感じさせる描写は、海洋生物に精霊や守護者としての意味を与えている神話の象徴なのかも。
まとめ
- カカモラ:見ためは可愛らしいけど実はココナッツで武装した怖い海賊
- タマトア:光るもので着飾った巨大なヤシガニ
- カカモラはポリネシア神話の精霊がモデル
- タマトアは神秘的な海底の守り神的存在
映画「モアナと伝説の海」に登場する悪役カカモラとタマトアについて探ってきました。
ポリネシア神話に実在する「小さな精霊」を少し怖いキャラクターにアレンジされたカカモラ。
具体的なモデルは存在しないけど、その描写からはポリネシア神話をベースとしたキャラクター性が伺えたタマトア。
どちらも悪役には間違いありませんが、個性的なそのキャラクターは、映画の中でも一際印象に残る、怖いけど愛らしいキャラクター?!といえそうです(*^^*)
2024年12月には、続編「モアナと伝説の海2」が公開予定で、カカモラについては続編にも再び登場するようなので楽しみですね!